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園長からひとこと

「寺原保育園の思い出」

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園長 濱田 宏陽(はまだ ひろあき)

 寺原保育園の最初の思い出は、英会話教室の講師をしていた30数年前、寺原保育園に通う生徒を迎えに来ていたころのものです。当時の園舎はとても古い建物で、門は今よりも狭かったのを覚えています。近くの道路に車を止めて園庭に入り、声をかけ、応対してくださった先生と一緒に正面の部屋からカーテンをくぐって出てくるその子を迎えていました。保育園でのこのころの話をしていると環境整備の田代先生の姿もそこにあったことを知り、改めて驚きました。

 その子が3~4歳のクリスマスのときの出来事を今でもよく思い出します。そして、このことがてらばる保育園の印象としてそれからの私の心に強く残ることになったのです。その日は教室のクリスマス・パーティーでした。子ども達のプレゼント交換も終わり、最後に青い眼のサンタさんの登場!手作りのポップコーンボールがサンタさんからのプレゼントでした。一人ずつサンタさんのもとに行き、その子の番になりました。次の瞬間、私にとって生まれて初めての光景を目の当たりにすることになったのです。その子は、お友だちと交換した大事な自分のプレゼントをポップコーンボールのお礼にとサンタさんにプレゼントしたのです。

 後にも先にもサンタさんにプレゼントをした子どもはこの子唯ひとりです。この子のご家庭そして毎日通っている寺原保育園ではどんな育児、保育をしているのだろうと、とても温かくてよい気持ちになったのを今でも覚えています。大きくなったこの子の話や寺原保育園の名前を聞くたびに、そしてクリスマスがくるたびにこのときの温かい気持ちを思い出していました。ですから、私にとって寺原保育園は、熊本での保育の大切さを最初に教えてくれた保育園だったのです。その後すぐに、保育園での仕事をする道を選ぶことになったのも、このときの経験が少なからず影響していたのではないかと思います。

 人と人が心から話し合うには、お互いに触れ合っていることがとても大切だと思います。言葉だけではない何かで安心させてほしい気持ちを誰もがもっています。言葉だけでは届かないお互いの心のふれあい、相手を思いやる気持ちを大切に毎日の保育をおこなっていけたらどんなにすばらしいことかと思います。大切なことは、一人ではなく、お互いの「二人心(ふたりごころ)」で心を近づけ合うことでしょう。

 これからも、ご家庭のみなさま、地域のみなさま、そして職員一人ひとりが手を取り合って、寺原保育園の89年の礎の上に子ども達の笑顔を積み重ねていきたいと願っています。